



大きくて丸い見た目の「ほんまもん淡路島たまねぎ」。そのおいしさの秘密は、淡路島の土壌にあります。島ではたまねぎ栽培が始まる前から畜産業が盛んだったことから、牛糞が和泉砂岩と呼ばれる砂と程よく混ざり合い、栄養たっぷりの土を育てたそう。さらに、海風がよく届くことで、湿気を嫌うたまねぎをすくすくと成長させるといいます。たまねぎにとってストレスが少ない環境が、驚くほどの甘みを蓄えたたまねぎを育てます。




「ほんまもん淡路島たまねぎ」はまずは生で召し上がってみてください。スライスしてラップをかけ、3時間ほど置くことで糖度が上がり、甘みをより深く堪能できます。しかも、血液をサラサラにする効果があると言われる成分の硫化アリルをはじめ、水に流れやすい栄養素をそのまま食べられるのは栄養面でも魅力的!さらに、ポリフェノールの一種で抗酸化作用のあるケルセチンは油と一緒に摂ることで吸収率が上がるので、スライス玉ねぎをドレッシングやマヨネーズで和えたり、ごま油を使ってナムルのような味付けにして食べるのもおすすめです。







「普通のたまねぎとは生で食べたときの甘みが全然違うと思いますよ!」と話すのは、定年を期に農家を継いだという船本さん。船本さんの畑にお邪魔すると、高く盛った畝に青々とした玉ねぎの葉がきれいに並んでいます。「畝を高く作るのは大変ですが、水捌けがよくなって根腐れしづらくなるんです。切ってみると、1枚1枚のたまねぎの層がしっかりと厚いのがわかりますよ。特に新たまねぎは、実が柔らかく機械作業できない部分もあるので、手作業で大事に収穫しています。この時期だけの味覚なので、ぜひ味わっていただきたいです」



淡路島に春を告げる一大イベントと言えば、淡路だんじり祭りです。南あわじ市の各地区のだんじりが集結し、「チョーサジャ!」の掛け声で場を盛り上げます。コロナ禍での中止を余儀なくされ、今年は3年ぶりとなる開催。伝統を受け継いでいく地域がひとつになって、伝統を受け継いでいくべく取り組んでいるといいます。また、南あわじで生まれた伝統芸能・淡路人形浄瑠璃は500年以上の歴史をもち、淡路人形座にて20近い演目が日々上演されています。脈々と続く淡路島の文化を感じに、一度訪れてみてはいかがでしょうか?

