季節の行事を味わおう♪ しあわせと健康を願う “行事食レシピ”

8月の行事 お盆 ご先祖様の霊を迎えて感謝する

お盆は、ご先祖様の霊を丁重にお迎えし、供養する行事です。仏教の風習と日本古来の先祖をまつる風習が結びつき、お盆の行事が生まれたと考えられ、推古天皇が606年7月15日に執り行った盂蘭盆会(うらぼんえ)が日本で最初のお盆の行事だといわれています。
現代では、旧暦の7月15日にあたる8月15日を中日とし、13日から16日までがお盆です。13日に盆棚や迎え火で霊をお迎えし、16日に送り火を焚いてあの世へ送ります。16日に京都で行われる五山の送り火は、全国的にも有名ですね。なお、地域によっては7月に行うところもあります。

作ってみよう! 今月の行事食 精進料理

ご先祖様をもてなす料理として、お盆期間中の食卓にも登場する「精進料理」。精進料理は、「殺生」を避け、「煩悩」を刺激するものを避けるという仏教の教えに基づき、動物性の食材やねぎ・にんにくといった香りの強い食材を使わず、野菜・山菜・穀類などを中心に作る料理です。動物性の食材の代わりに、お麩や油揚げを肉に見立てたり、胡麻などのコクのある素材を使って満足感を出したりと工夫に満ちた料理です。
今回は、お麩を肉に見立てた新潟県の「車麩の角煮」と、高野山で生まれたといわれる和歌山県の「胡麻豆腐」を紹介します。

弾力のある食感で食べ応え十分

新潟県から 車麩の角煮

麩の主原料は小麦に含まれるたんぱく質のグルテンで、冬場の貴重なたんぱく源として、雪国である新潟県でも古くから食べられてきました。水(出汁)で戻すと、大きくふくらみ、弾力もあって食べ応え十分。肉食を避ける精進料理で、麩は角煮や唐揚げなど肉に見立てた料理にも活用されています。

なかでも、車麩は新潟県ではとてもポピュラー。生地を棒に巻き付けてバウムクーヘンのように焼いて作ります。輪切りにすると、車輪のような穴の空いた丸い形になることから車麩と呼ばれたとか。

材料(3~4人分)

車麩(大)
4個
しょうが
1片
片栗粉
適量
大さじ3
パプリカ・オクラ
適量
からし
お好みで

【A】

出汁
300cc
しょうゆ
大さじ3
砂糖
大さじ2
みりん
大さじ3

作り方

  1. 1 しょうがはうす切りにし、【A】と合わせて漬け汁を作る。
  2. 2 車麩は水に10分程度漬けて戻す。麩の形状を崩さないように、両手ではさみ、水気をしぼる。
  3. 3 ②に片栗粉をまぶして、油を熱したフライパンで両面を焼く。
  4. 4 ①を加え、汁気がすこし残る程度まで煮詰める。
  5. 5 器に④を盛り、お好みでからし、茹でたパプリカやオクラを添える。

夏バテ中でもおいしく栄養補給

和歌山県から 胡麻豆腐

「胡麻豆腐」は、高野山で修行僧が食べる精進料理として生まれたといわれています。豆腐といっても大豆で作る豆腐とは違い、ねり胡麻と葛をねり上げて固めたもので、ねっとりとした舌触りと胡麻の濃厚な味わいが特長です。
野菜中心でたんぱく質が不足しがちな精進料理において、良質なたんぱく質を多く含む胡麻は貴重な栄養源。その栄養を効率よく摂取できるため、精進料理の定番メニューとなっています。

材料(11cm×14cmの型1台分)

葛粉
50g
350cc
白ねり胡麻
50g
少々
しょうゆ
適量
わさび
適量

作り方

  1. 1 鍋に葛粉と水、白ねり胡麻、塩を入れて、よく混ぜ合わせる。
  2. 2 ①を中火にかけ、しっかり粘りが出るまで10~15分くらい混ぜ続ける。持ち上げたとき、しばらくしてからぼたっと落ちるくらいの硬さにする。
  3. 3 固めたあとで取り出しやすいよう水でぬらしたタッパーなどの型に②を流し込み、粗熱を取ってから、1時間程度冷蔵庫で冷やし固める。
  4. 4 ③が固まったら、お好みの大きさに切って器に盛り、しょうゆ、わさびをかける。

行事まめちしき

誰かに話したくなる“お盆”のコト

夏まつりの定番 “盆踊り”

夏のイベントのひとつ“盆踊り”。一度は参加したことがあるのではないでしょうか。近年では、J-POPやアニメソングなどを取り入れた盆踊りなども開催され、交流の場としての役目も果たしています。
では、“盆踊り”って、どんなものなのでしょうか。盆踊りの起源には諸説ありますが、先祖の霊を供養し、厄災を払うという思いを込めて踊り、いまでは各地でお盆に行われています。日本最大級の盆踊りである徳島県の“阿波おどり”、岐阜県の“郡上(ぐじょう)おどり”、秋田県の“西馬音内(にしもない)盆踊り”は、日本三大盆踊りとしても有名ですね。
地域によってさまざまな特色があり、青森県にはキリストの墓を囲んで踊る「ナニャドヤラ」、大分県姫島ではキツネやタヌキに扮して踊る「キツネ踊り」や「タヌキ踊り」が行われるなど、一風変わった盆踊りも存在します。
そんな日本生まれの盆踊りですが、実は海外でも人気なのだとか。マレーシアでは日系企業の駐在員とその家族向けに1977年に盆踊りが行われましたが、今では5万人を集客するほどの大イベントとなっているそうです。

行事食の“おとも”に
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